人の供養の仕方と言えばお墓を立てて、遺骨を埋葬することが一般的かと思います。
また、四十九日や一周忌、お盆等にお墓へ行きお墓参りをする風習もあります。
では、ペットの場合はどうでしょうか?
ペットの場合、人とは違い風習などがないため、こうしなければならないといったルールや、宗教にとらわれることなく供養することが可能です。
ですので、人と同じように供養をする方もいらっしゃれば、こういう風に供養をしてあげたい!という飼い主様のご希望に添って供養をしている場合もあります。
ただし、こういったルールがないというのは逆に困りもので…
好きなように供養をしても良いとは言っても…どうすればいいの?
みんなはどのように供養しているの?
と気になる方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、
ペットの供養の仕方は人それぞれ!
ペットが亡くなった後に出来る供養の仕方例
を、人の供養とペットならではの供養の仕方を、比較しながらご説明していこうと思います。
供養の方法の一つとして、お墓は?遺骨は?お花は?など皆様の疑問にお答えします!
それではまず、なじみ深い人の供養についてご説明していきます。
《人の供養について》
そもそも、供養というものがどういう意味か皆様はご存知ですか?
供養とは元々サンスクリット語で「プージャー」という言葉を日本語に訳したものとなります。
そして、プージャーは仏さまや菩薩などに香、華、燈明、飲食などの供物を真心から捧げることを指す言葉になります。
さらに日本では、死者や祖先に対する追善供養のことを特に供養ということが多いそうです。
またそこから派生して、仏教とは関係なく、死者を弔うという意味で広く供養という言葉を使っているのも特徴です。
そして、人の供養の流れの大まかなものが
と言ったものが一般的な供養の仕方となります。
また、この他にお盆やお彼岸などにお参りに行くなどの習慣もございます。
また、上記に示しているように四十九日や一周忌といった節目には親族で集まり法要を行う習慣がございます。
その際には、お坊さんを呼んで読経をしていただいたり、お墓参りに行ったり、お仏壇に故人の好きだったものをお供えするなどといった法要の仕方を行い、個人を供養することが一般的になっております。
また、身寄りがなかったり、ご家族が高齢であったりなどする場合、個人では供養ができないなどといった理由から、親族に代わりお寺に供養を依頼する 「永代供養」なども少子高齢化が進む現代で注目されている供養となっております。
続きまして、家にお仏壇がある場合の供養の仕方に 「五供(ごくう)」と呼ばれるものがありそちらについて紹介いたします。
五供とは、毎日それぞれ五種類のお供え物をお仏壇にするというものになります。
お仏壇があるご家庭では、毎日お線香をあげたり等で馴染みのある供養の仕方になると思います。
そんな五供の具体的な内容は以下の通りとなります。
この他、お墓にお供えする物については「故人が生前好きだったもの」や「季節に合わせたフルーツなど」などが一般的です。
ただし、衛生的な問題やお供え物を食べにやってくる動物など理由から、基本的には持ってきたお供え物は持ち帰るというのが今では常識とされています。
ただし、故人を弔うという理由からその場でお供え物をいただくこともあります。
また、お花に関しては菊やカーネーション、アイリス、キンセンカ、りんどう、ユリなどが一般的にお供えするお花の代表となっております。
お供えするお花に関して特別なルールなどはございませんが、 人の場合、 とげがある花、毒がある花、においがきつい花は避けることが多いです。
以上が人の供養についてになります。
この他、宗教などに合わせてそれぞれ供養の仕方は異なりますが、日本で行われている主な供養の方法は上記の通りとなります。
そのため、ペットも上記のような形で供養される方がいらっしゃいます。
そのような方のために、ペット用のお墓や仏壇などもございます。
ただし、食べ物の点などでペットと人とは異なるので、そう言った点は臨機応変に対応していく必要がございます。
では、次にそのような人とペットとの違いから生まれた
「ペット独自の供養方法」についてご紹介していこうとおもいます。
《ペットの供養について》
まずはじめに、ペットの場合火葬後のお骨をどのように供養するのかについてお話していきます。
ペットの場合主に
という、上記の5つのような形で供養するのが一般的となっております。
また、手元供養の需要がペットの供養のおおよそ三割ほどを占めており、遺骨を手元に置き供養する方も多くいらっしゃいます。
そういった需要からペット専用の小さい骨壺はデザインが白く簡素なものではなく、デザイン性のある可愛らしいものが多く存在します。
さらには、ペット独自の供養グッズも存在しており「メモリアルグッズ」という名前で販売されております。
メモリアルグッズの例をあげますと
・ペットの写真が印刷されたクリスタル製やガラス製のご位牌
・ペットの写真が印刷されたクッション
・ペットの写真が印刷されたストラップ
・ペットの写真が印刷されたお守り
・骨を入れるペンダントやネックレス
などがあります。
人と違い、ペットの場合はペットのお写真が直接印刷された物が多く、また手元に置くことのできる思い出の品がメモリアルグッズとして販売されている傾向にあります。
さらに、ペットの供養の際にお墓やお仏壇にあげるお花にもペットと人とでは大きな違いがございます。
まず、ペットの供養に関してはお花の種類や色等の決まりがございません。
そのため、可愛らしさや愛らしさを表現する意味で
ピンク、イエロー、ブルーなどカラフルな色合いのものをあえてお悔やみの花として用いる方が多くなっています。
また、可愛らしさや枯れないという点から、プリザーブドフラワーやハーバリウム、造花などを用いる場合もあります。
そして、ペットのお悔やみの際のお花として代表的なものが
ガーベラ、ひまわり、カーネーション 、スイートピー、チューリップ、バラ、カスミソウ、ユリなどになります。
特に、人の場合では避けるべきとされているバラに関してですが、近年その見た目の愛らしさからペットの供養では使われることが多くなってきております。
ただし、バラをお供えする際には棘を取る等の配慮をおすすめします。
以上がペットならではの供養方法となります。
人との大きな違いとしては、物々しい雰囲気にするのではなく、可愛らしく、愛らしくを重視しているというところとなります。
このように、ペットの供養の方法は人それぞれであり、決まりはございません。
ですので、愛するペットとの思い出を飼い主様が一番良いと思う形で残すというのが良い供養に繋がる一つのポイントになります。
ぜひ、皆様も自分にあった供養の方法を探してみてはいかがでしょうか?
記事担当 阿部
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