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ペット骨壺
コラム

ペットの骨壺の種類は様々あるのに、ペット火葬を行った際に遺骨を収骨する骨壺は陶器なのか?

 

はじめに

皆様はペットの火葬・葬儀を行った際に遺骨のご返骨を希望されていますか?
遺骨のご返骨をご希望の場合には、ペット火葬プランの個別一任火葬もしくは立会火葬をご希望の場合には遺骨のご返骨が出来ます。
そしてそのうち、個別一任火葬の場合には火葬から収骨までをペット火葬業者が飼い主様に代わって行うような形になります。
また、立会火葬の場合にはお骨上げをし骨壺へ遺骨を収骨するところを飼い主様自身にしていただく形となります。
そして、そんな収骨の際に使用する骨壺は大抵の場合「白い陶器」で作られた骨壺が多いです。
また、白ではなく足跡の柄などカラーや模様がついている場合でも、使用されている骨壺の素材は「陶器」を使用している事が多くございます。
しかし、ペットの骨壺には様々な種類があり陶器を使用しないステンレス製の物や木製の物、ガラス製の骨壺なども存在します。
ですが、こうした陶器以外の素材を使用した骨壺をペットの火葬を行った後の収骨の際に使うペット火葬業者はあまりありません。
これは人の葬儀の場合も同じかと思います。
大抵の場合は白い陶器で作られた骨壺へお骨を収骨するというのが一般的です。
ですが、せっかく様々な素材や色・模様の物があるならばなぜそうした骨壺を使用しないのか?と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そんなちょっとした疑問である

骨壺はなぜ陶器で作られている物が一般的なのか?

についてご紹介いたします。

 

ペット骨壺

 

ペットの骨壺について

まず初めに、なぜ遺骨を入れる骨壺が陶器で作られている場合が多いのかをご説明する前に、骨壺についてご紹介しようと思います。
骨壺とはその名の通り、火葬した後のお骨を収骨するための壺を指します。
骨壺の起源は飛鳥時代に「蔵骨器」と呼ばれていたものとされており、これは中国から仏教が伝わった際に一緒に伝来したとされております。
そして、この仏教の伝来から日本に火葬の習慣が広まったとされていて、飛鳥時代では豪族などの間で蔵骨器が使用されていたという記録も残っております。
ですので、当時は現代とは異なり骨壺には様々な装飾が施されており、豪族など貴族の権威を表すような工夫がなされていたとされております。
また、材質は土師器という素焼き状の土器や、須恵器、木製、金属製など様々な材質が使用されており、その材質に合わせて壺型の他にも棺型やお椀型など様々な形状の骨壺が作られておりました。
その風習が現代でも残っており、オーダーメイド製になってしまう場合が多いですが、上記でご紹介したような豪華な装飾が施された壺型以外の骨壺も存在します。
しかし、明治時代以降人が亡くなった際には基本的には火葬を行うようにと法律が制定されたため、それ以降に関しては骨壺の大きさや材質に一定の規格が作られました。
そして、現代では「白い陶器製の骨壺」が一般的になっているのです。
また、ペットの火葬の場合も人と同じようにこの白い陶器製の骨壺が一般的になっているため、ペットの火葬プラン内に含まれている骨壺は大抵の場合白い陶器製の骨壺となっております。
ただし、ペットの場合には人と違い宗教や習慣などに左右されないという特徴があるため、ペットの愛らしさを表現したカラフルでポップな模様の付いた骨壺をご用意しているペット火葬業者もございます。
ただし、こちらの場合でも大抵は陶器製の骨壺となっております。
では、なぜこのような陶器製が火葬を行った際に使用される骨壺の規格として一般的になっているのか?
次にその理由をご説明しようと思います。

 

骨壺

 

ペットの遺骨を入れる骨壺の素材が陶器製である理由

ペットの遺骨を納める骨壺が陶器製である最大の理由は、火葬を行った後すぐの「遺骨の温度」と関係しております。
まず、ペットの火葬を行う際の火葬炉の温度はおおよそ800度~1200度になるように調節されている場合が多いです。
そして、小動物の場合は30分ほど猫や小型犬の場合は1時間程、その他中型犬以降は1時間~1時間30分以上火葬を行うにあたり時間がかかるとされております。
こちらは、ペットのご遺体の状態やサイズなどによってお時間が前後する場合もございますので、おおよその目安としていただければと思います。
そして、ペットの火葬炉の場合遺骨を綺麗に残すための火葬方法から、火葬後でも火葬炉全体の温度が急激に下がるようには設計されておりません。
ですので、以前にペットの出張火葬を実際にご利用された方の中にはお骨上げの際に、まだ火葬炉付近が少し暖かいなどと言った経験をされたことがある方もいらっしゃるかと思います。
そうした理由から、お骨上げの際にはおおよそ200度~100度ほどまで火葬炉の奥の温度が下がるまでお待ちいただいてから、お骨上げをすることが多いのです。
そして、またその際に一緒にお骨も冷やしていることをご存知でしょうか?
火葬後すぐのお骨はまだ火を帯びていることもあるほどとても熱くなっております。
そのため、火葬後すぐにお骨上げをしてしまうと火傷などの怪我の原因に繋がる他、火災などの原因に繋がる恐れがあるため、しばらく火葬炉の中で火葬炉と共に冷ましてからお骨上げを行います。
冷ます時間の目安としてはおおよそ10分~15分ほどとされておりますが、中型犬や大型犬の場合大きさによっては15分~20分程お骨を冷ます時間をいただく場合もございます。
それでも、まだペットの遺骨は素手で触れるには熱い状態であることが多いです。
そのため、人と同様にお箸を使いお骨拾いをしていただく形となります。
そして、この素手で触れるとまだ熱いという状態でお骨上げをするため、骨壺が陶器以外の素材を使用すると骨壺が溶けてしまったり、最悪の場合火災に繋がる恐れもあります。
そのため、火葬後に遺骨を収骨する骨壺は陶器製である場合が多いのです。
特に、火葬後直ぐのお骨の場合火を帯びていることもあるため、ガラス製や木製の骨壺の場合ですと溶けてしまったり、割れてしまったり、最悪の場合燃えてしまう恐れがございます。
そうしたリスクを避けるために、熱い遺骨を収骨しても溶けてしまったり、割れてしまったり、火災を引き起こす可能性が低い陶器を利用することが多いのです。
しかし、この一般的な白い陶器製の骨壺は万能ではなく長期間その骨壺へ遺骨を入れておくと、湿気が入り込みカビが発生したりなどしてしまうことがございます。
ですので、墓じまいなどをする際には遺骨に入り込んだ水分を飛ばすために、お骨を再度焼きなおしたりします。
また、そうしたリスクを避けるためにペットの場合ですと自宅供養をする際には、骨壺の中へ防湿材を入れたりなどすることもあります。
さらに、骨壺の入れ替えを行う方もいらっしゃいます。
こうした遺骨の入れ替えについては、完全に遺骨が冷えた後でしたら問題がございません。
また、白い陶器製の骨壺の場合は湿気が入る可能性があるため、湿気が入りにくい骨壺へ後から移し替えることも長期間お骨を綺麗に保つためには必要なこととなります。
ですので、次にご紹介いたしますはそんなペットの遺骨を他の骨壺へ移し替える場合の注意点と、実際に購入することが出来る防湿加工がされたペットの骨壺をご紹介いたします。

 

 

ペットの遺骨を他の骨壺へ移し替える場合の注意点

ペットの遺骨を他の骨壺へ移し替える場合には下記のようなことにお気を付け下さい。

 

1,ペットの遺骨の移し替えを行う場所の湿度
2,手汗や油脂がつかないようにする手袋
3,遺骨を移し替える際に使う道具
4,細かな遺骨を吸い込まないためのマスク
5,移し替える骨壺の大きさ

 

以上の5点に気を付けてペットの骨壺の移し替えを行いましょう。
特に、移し替えを行うペットの骨壺の大きさは「ペット火葬・葬儀を行った際ペットの遺骨を入れる骨壺の大きさは?移し替え時などの注意点は?」にてハムスターやインコなどの小動物から、犬、猫まで多岐に渡り種類別の骨壺のサイズと、骨壺の直径についてご紹介をしているのでこちらの記事をご参考に新しい骨壺をご購入いただければと思います。
また、骨壺を購入される際にはペットの頭蓋骨が丁度入る直径サイズの骨壺が、そのペットに適した骨壺のサイズだと言われておりますので、サイズに悩んだ際にはペットの頭蓋骨のサイズを参考にするのも良いでしょう。
また、移し替える際の注意事項として水分や皮脂などがつかないよう心がけてください。
火葬後すぐのお骨は熱によって水分がかなり蒸発し、からからの状態になっておりますが時が経ち湿気が原因となりカビが生えてしまう恐れなどがございます。
そうしたリスクを極力減らすためにも、将来的にカビが発生する原因となり得るような状態にペットの遺骨を晒さないことが大切なこととなります。
ですので、遺骨を移し替える際には必ず手袋を着用すると良いでしょう。
また、移し替える際にも極力手では触れないようにお骨上げをした時と同様にお箸を使用し移し替えを行う、もしくは、トングなど遺骨を落としたり割ってしまうような危険性が少ない道具を利用し、遺骨の移し替えを行うのも良いでしょう。
このようにお箸だけではなくトングやピンセットなど、移し替えを行う際にはなるべく遺骨を傷つけたりしないような道具選びをすることで、ペットの火葬後のお骨を綺麗に保つことが出来ます。
さらに、移し替えの際に万が一ペットの遺骨が崩れてしまい、細かくなってしまった際にそれを吸い込んだりしないようにマスクを着用しておくと良いでしょう。
その他、骨壺の底で小さくなっているペットの遺骨も作業を行いながら吸い込んでしまうこともございますので、しっかりとマスクをすることをおススメいたします。
以上がペットの遺骨を移し替える際の注意点となります。
最後に、ペットの遺骨を移し替えるのにおススメな防湿加工がされた骨壺をいくつかご紹介いたします。

 

 

以上が防湿加工された骨壺のご紹介となります。

 

ミニチュアダックスフンド

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?
ペットの骨壺には色や形など様々なバリエーションがあるのに、ペットの火葬を行った際に遺骨を入れてもらう骨壺は人の骨壺と同じ白い陶器製が多いのはなぜだろう?と疑問に感じていた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
ペットの火葬後の遺骨を陶器製の骨壺に入れる必要がある理由は、遺骨に残った温度にあったことを初めて知った方も多いかと思います。
こうした安全上の理由からあえてシンプルな骨壺を採用しているペット火葬業者も多くあります。
ですので、可愛らしい陶器以外の骨壺への納骨をご希望の場合には、ペットの火葬・葬儀際に持ち込むのではなくペットの火葬・葬儀後に遺骨が完全に冷えたのを確認してから、ご自宅で希望の骨壺へ飼い主様自身で移し替える方が良いでしょう。
また、何かペットの遺骨や骨壺、ペットの火葬・葬儀について何かご不明な点等ございましたら、当店までお問い合わせくださいませ。
さらに、実際に当店で使用している骨壺に付きましては店舗にて展示をしておりますので、気になる方は埼玉県川口市にございます店舗までお越しくださいませ。

 

記事担当  阿部


 

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