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ペット火葬、移動式火葬車、ペット火葬車
コラム

ペット火葬車はなぜにおいや煙が出ないのか?徹底解説

 

 

ペットの葬儀用車

 

初めに

 

ペット火葬を調べた際に

「訪問火葬に利用するペットの火葬車は無煙・無臭の安心設計」

と書かれている部分をご覧になったことがある方は多いかと思います。
しかし、その理由については「無煙・無臭になるよう設計されているから」としか記載されていない場合ばかりで、では実際なぜ無煙・無臭なのか?疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
実際、お客様の中にはそういった疑問や不安を持つ方もいらっしゃいました。
そこで今回は、皆様がこれから火葬をご希望される際により安心安全に、また近隣住民の方への不安を取り除いていただくために

これを見ればペット火葬車がなぜ無煙・無臭・安心構造なのかまる分かり!

皆様が疑問に感じるペット火葬車の謎にお答えします!

 

「ペット火葬車の構造徹底解説」

 

をしていこうと思います。

 

ペット火葬炉、大型犬用

 

ペット火葬車とは?

 

まずはじめに、ペットの火葬車とはどのような車なのかご紹介していこうと思います。
ペットの火葬車とはその名の通り「ペットを火葬するための炉が積まれた車」になります。
こちらを利用することにより、仮に埼玉県にお店があったとしてもその周辺の東京や千葉などでもご希望に合わせて火葬することはできます。
また、火葬炉が積まれている車と言いますと何か仰々しいようですが、実際にはほとんどのペット火葬車はハイエースや軽自動車なので、見た目からはペットの火葬炉を積んでいる車だと分かりにくいような設計になっております。
また、ペットの出張火葬を行う際に住宅街などにお伺いすることもあるため、ペットの火葬を行う車だと分かりにくいように「お店のロゴやペットに関するイラストや文字の記載などがない」外見は普通の車と変わらない状態で使用しているので、ペットの火葬をしているとご近所などに知られたくない方にも安心してご利用いただけるようになっている場合がほとんどになります。
さらに、火葬部分はそれぞれのペットの大きさによって専用のサイズも存在し、モルモットやフクロモモンガなどの小動物専用、猫くらいまでの大きさ専用、その他小型犬・中型犬・大型犬とそれぞれのサイズに合わせた大きさの炉が存在します。
そして、車に積んでいる炉の大きさによってその火葬車で火葬することが出来るペットの大きさも決まります。
しかし、超大型犬などのサイズになりますと小型トラックくらいの大きさでないと設置することが難しくなってしまうため、大抵の場合は車に設置するのではなく、固定式の火葬炉をお店に設置している場合がほとんどになります。
ですので、出張火葬でお承りすることが出来るペットの大きさとしては小動物~大型犬ほどの大きさが多く、またお伺いする車もそれに合わせて軽自動車~ハイエースがほとんどとなります。
ですので、どんな車で火葬をしに来てくれるのか?
と、疑問に思った際には大抵の場合、軽自動車かハイエースだと思っていただければ想像がつきやすいかと思います。
そして、超大型犬の出張火葬の場合は小型トラックなどの大きな車での出張火葬となる、とおおよそ思っていただければと思います。
ですので、軽自動車やハイエースを停めることが出来るスペースがあればどこでも出張火葬が可能になります。
その他、ペット火葬車は車での火葬が可能になるよう、また小動物や小型犬等の小さく骨の脆いペットのお骨が綺麗に残るように、火葬炉の温度が人の火葬炉よりも低く設定されています。
ですので、ハムスターやインコなどの極小動物のお骨も綺麗に残すことが出来ます。
さらに、ペットの火葬炉は住宅街などでの火葬も想定し「無煙・無臭」になるような設計されています。
ですので、煙突から出るのは無臭の水蒸気のみになりますので、火葬の際の煙や臭い、その他灰なども発生しないため、近隣住民への配慮もしっかりと行うことができます。

 

こうしたペットを出張で火葬するために様々な工夫が施されているペットの火葬車ですが、特に各社で耳にする「無煙・無臭」については詳しくご説明しているところがほとんど無いのが現状でございます。
しかし、火葬をご希望されている方のほとんどがこの無煙・無臭がなぜ実現しているのか?疑問をお持 ちかと思います。
そこで次に、なぜペットの火葬車での火葬は無煙・無臭になるのかご説明していこうと思います。

 

移動式火葬車、台車

 

煙や臭いが出ない理由

 

ペットの火葬車がなぜ煙や臭いが出ないのかご説明していく前に、まず、人の火葬場を頭に思い浮かべていただけたら思います。
おそらく「不思議なにおいがして、煙突から煙がもくもくと出ている場所」が思い浮かぶ方が多くいらっしゃるかと思います。
ですが、これは昔の火葬場のイメージになります。
なぜなら、現代では技術の進歩により実は人の火葬の際にも、臭いや煙が出ないようになってきているのです。
こちらは、ペットの火葬炉と同じ仕組みで煙や臭いが出ないように設計されています。
では、それは具体的にはどのような方法なのかご紹介いたします。

ペットの火葬炉や人の火葬炉から煙や臭いが出ない理由を一言で表すと

「煙や臭いも燃やしている」

からなのです。

しかし、煙や臭いも燃やしている?と、不思議に思う方もいらっしゃると思います。
それもそのはずです、普通に考えたら燃やしているのはご遺体であって、そこから発生して上昇した煙や臭いはどうやって燃やしているのか疑問ですよね。
そちらについてはペット火葬の場合は二つの方法で煙や臭いを燃やしています。

 

1、ご遺体を燃やして舞い上がった煙や臭いを直接バーナーで燃やす方法

2、ご遺体を燃やした際の熱と送風機からの風によって煙や臭いを燃やす方法

 

上記の二種類の方法が取られていることが一般的になります。
続きまして、それぞれの仕組みについて細かくご説明させていただこうと思います。

 

1、バーナーで燃やす場合
バーナーを利用する場合、煙や臭いその他ご遺体を火葬した際に発生した灰などを燃やすためのバーナーが設置された「二次室」と言った物が、ご遺体を火葬するスペースの他に設けられています。
そして、ご遺体を火葬するスペースは「一次室」と呼ばれここから発生した煙や臭いなどが二次室へと運ばれ、そこで再度バーナーによって煙や臭いなどが燃やされます。
そうして、臭いや煙の無くなった水蒸気のみが煙突から排出されるという仕組みになっております。
このように、二つのバーナーを利用して火葬を行う火葬炉もあります。
条例によってはこの二次室が必須となっている地域もあります。

 

2、空気を利用した場合
熱分解用空気と燃焼用空気の二種類の空気穴と、火葬炉と煙突の間に火葬炉より小さな四角い空間を作り、舞い上がった煙や臭いが燃えるほどの高温の空間を作り出すことによって、煙や臭いを消すことが出来るよう設計されています。
そのため、バーナーを利用する火葬炉よりもコンパクトな作りになっているものが多いです。
また、バーナーがご遺体を火葬する部分にしかなく、火葬をする際の灯油の消費を抑えることが出来るためエコロジーです。
さらに、1の場合と同じように排出されるのは無臭の水蒸気のみなので環境に優しい作りとなっております。

 

以上が、ペット火葬車からなぜ煙や臭いが出ないかのご説明となります。
原理としては単純ではございますが、煙や臭いが高温にすれば燃やすことが出来るということをご存知の方は少ないかと思います。
だからこそ、こうした知識があれば例え周りの方から煙や臭い等で心配の声があった場合でも、問題ない理由が説明でき、火葬をご希望される際にも心持が変わってくるのかと思います。
そして、無煙・無臭の理由をご説明した次は、当店で実際に使用している火葬車を例にそれぞれの機能についてご紹介していこうと思います。

 

ペット火葬炉、中型犬火葬炉、大型犬火葬炉、小型犬火葬炉

 

ペット火葬車の構造

 

次に、ペット火葬真愛メモリアルで実際に使用しているペット火葬車の火葬炉を例に、ペットの火葬車の構造についてご説明いたします。
ペット火葬真愛メモリアルでは二次室が無い火葬炉を利用しております。
そのため、燃やすためのスペースや燃料を抑えたコンパクトかつエコロジーな設計になっています。
ですから、環境に優しい火葬車となっているという特徴がございます。

 

ガスバーナー

 

1、火葬用バーナーと送風機

バーナーはご遺体を火葬する火葬炉に1つ設置されております。
こちらは送風機とセットとなっており、少ないエネルギーでもしっかりと火葬が出来るように作られており、環境に優しい作りとなっております。
また、火力を調節できるつまみもございますので、小動物から25キロほどの大型犬までそれぞれに合わせた火力で火葬することが出来るので、どんな動物でもお骨を綺麗に残すことが出来ます。
さらに、バーナーの位置の調節も可能となっているため、それぞれのペットに合わせた火葬をより細かく行うことが可能となっております。

 

送風機

 

2、熱分解用空気と燃焼用空気を送り出す送風機

この二つの送風機はそれぞれ上下に設置されており、上は燃焼用、下は熱分解用となっております。
下の熱分解用は火葬する際の炎の調節をすることができるため、過剰燃焼などで黒い煙や炎が出ることを防ぐことが出来るようになっております。
上の燃焼用は煙や臭いを消すためなどの熱を生み出すための空気を送る部分となります。
また、火葬炉全体の空気量も調節することが出来るため火葬炉全体にとても重要な役割を持つ送風機となります。

 

火葬炉

 

送風穴

 

3、火葬炉

ペットのご遺体を火葬する部分になります。
台車式になっており、火葬台の出し入れが可能となっているという特徴がございます。
そして中央にはバーナーから炎が出るノズルがございます。
また、左右には熱分解用空気と燃焼用空気を送り出すための穴があります。
炉の中は大変高温となるため、火葬後には冷却をする必要がございます。
そのため、遺骨と共に火葬炉の冷却のお時間をいただく場合もございます。

 

火葬二次室、再燃焼室

 

4、煙や臭いなどが燃える炉

火葬炉の上部に設置されている二次室の代わりとなる部分になります。
こちらに高温の空気と共に臭いや煙、灰などが集まり、燃焼したあとに煙突から無臭の水蒸気が排出されるという設計になっております。

 

煙突

 

5、煙突

高温の水蒸気によって車が溶けることがないように、周りを断熱材で囲んだ煙突が車の天井部分に設置されております。
こちらは断熱材でしっかりと保護されているため、風が強い日に火葬を行い熱い水蒸気が真上ではないところに流れた場合でも車が溶けたりしないようになっております。
そのため、車が燃えたり溶けたりなどの心配は一切ございません。

 

 

以上がペット火葬真愛メモリアルで実際に使用している火葬炉のご説明になります。
車に設置するために熱や炎に細心の注意が払われている設計になっているため、安心して火葬を行うことが可能となっております。
また、車に設置する火葬炉であってもペットの事をしっかりと考えられたペットのための火葬炉となっております。

 

猫、空、猫旅立ち

 

おわりに

 

いかがでしたでしょうか?
ペットの火葬車については実際にお客様に関わる重要な物になります。
ですからしっかりと安心、納得してからペット火葬に望みたいですよね。
そこで、今回ご紹介した内容が少しでもこれからペットのご葬儀をご希望されている方への安心と納得に繋がれば幸いです。

 

 

記事担当 阿部

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