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コラム

犬のための個別のお墓は1万年以上前からあった!?古代人も愛した犬の埋葬の歴史について

 

はじめに

皆様はご自宅でどのようなペットを飼っていらっしゃいますか?

ペットブームによって様々な種類の動物がペットとして飼育され始めた昨今ですが、それでもなお古くから人に飼われている動物である犬や猫は絶大な人気を誇っております。
特に、犬や猫の飼育頭数は他の動物と比べて格段に多く、また犬については小型犬から大型犬まで様々な種類の犬がペットとして日本全国のお宅で飼われております。
そんな犬ですがルーツについては謎がまだ多くございますが

おそらくはオオカミの子孫が家畜化され人の狩猟のためにパートナーとなる犬になった

とされております。

そんな犬がいつから人の狩猟に関わっていたのか?

いつから犬は犬となったのか?

こうしたことについてはまだ発掘調査や文献・遺跡などがとても少なく、そのことから明らかとなっていない部分が多くございます。
また、犬がオオカミに近しい存在から犬になるまでの過程やその間の期間についても謎が多く、ロシア・シベリアの永久凍土層となっている地域から、1万8千年今までに発見された犬と思しき動物も犬なのかオオカミなのかと言った研究が今も続けられております。
このように犬やオオカミの形跡は様々な地方で発見をされておりますが、その詳細やDNA関係等はまだ研究途中ではあります。
しかし、オオカミの中でも温厚な性格のオオカミが交配を繰り返し、人に温厚な種類のオオカミである犬へと変化していき、最終的に人の狩猟パートナーとしての犬となっていったと言った説が今一番有力だとされております。
そんな古くから人との関わり合いを持つ犬ですが日本でもその歴史は古く

縄文時代の遺跡には犬が埋葬された形跡

も発見されており、日本では縄文時代には既に犬がいたとされております。
ここで発見された犬は縄文犬という柴犬や北海道犬などと言った日本古来からある犬の品種の犬に近しい姿形をしていたと研究から明らかとなっております。
そんな犬ですが、日本では縄文時代には人と共存し「埋葬」などと言った葬送が行われていたことが分かっておりますが、では世界を見てみたらいかがでしたでしょうか?

今回はそんな

世界を見てみたら新発見!

古代人も愛した犬の埋葬について

 

詳しくご紹介させて頂こうと思います。
まず初めに、ペットの飼育頭数が世界でも多いとされている自由の国「アメリカ」で発見された古代人の犬の埋葬跡についてご紹介させて頂こうと思います。

 

犬、シーズー

 

アメリカ

アメリカでは世界最古の犬の個別埋葬跡が発見されたことを皆様はご存知でしょうか?

これは約1万年程前に埋葬された犬であると研究から分かっております。
また、この発見された動物が犬であると言われている理由としてDNA分析の結果、アメリカ大陸にいた最古の犬と似た部分を持つことが明らかとなり、この動物は犬であると言うのが現在ではもっとも有力だとされております。
ですので、この1万年ほど前にはすでにオオカミではなく犬という存在があったということがこの発見により明らかとなりました。
また、この犬の埋葬跡はアメリカのイリノイ州コスターで発見されました。

犬の遺体は人を埋葬する墓地と同じ場所に埋葬されており、また、ただ埋葬をするだけではなくお墓を作りそこに犬の遺体を埋葬していたということが分かっております。

つまり、この時点で犬と人は現在に近しい共存関係や信頼関係などを築いており、人にとって犬が埋葬をして弔ってあげたい存在であったこと、もしくは、犬を埋葬することで人に何らかの宗教的な意味があったのかもしれないということが分かります。
なぜなら、このイリノイ州コスターで発見された犬は「コスター犬」と名づけられており、このコスター犬には食肉のために飼育されていた形跡がなく、埋葬をされていたと言った点から人にとって犬は食料目的ではなくなおかつ埋葬などと言った葬送を行う相手とされていたことが分かっております。

また、個別での埋葬という部分がとても重要なポイントとなっており、古代の多くの場所で見られている犬の遺体をゴミと一緒に一か所にまとめられていたと言った跡ではなく、個別に埋葬をされていたということはこの犬が人にとって大切にされていたり、敬意を持って接するべき存在であったのではないかということが推測されます。
このようにアメリカでは約1万年程前から人と犬が埋葬を行うくらい親密な関係になりつつあったことが分かっております。

続きまして、個別埋葬ではありませんが世界最古の犬の埋葬跡と言われている犬の埋葬跡が発見されたドイツの事例を紹介させて頂こうと思います。

 

犬、中型犬、ドイツ

 

ドイツ

ドイツではアメリカよりもさらに昔である1万4千年前に埋葬された犬の跡が発見されております。

ただし、こちらはアメリカの場合とは違い犬単体での埋葬ではありません。
この犬は2人の人間と一緒に1匹の犬が埋葬されていたような形となります。

この跡はドイツのボン=オーバーカッセル遺跡から発見されており、犬と断定出来る動物としては世界最古の犬の跡だとされております。
なぜなら、この時期よりも前の犬の跡については中近東やシベリア等から発見されておりますが、いずれも犬とオオカミの違いが明瞭ではないことから犬であるとされていないからです。
ですので、現代の犬に近しい犬である存在として最も古い遺骨の発見がされたとされているのが、このドイツの犬の埋葬跡になります。

また、このドイツで発見された犬の埋葬跡には重要なポイントがあります。

それが人と一緒に埋葬をされていたということです。

先にも申し上げた通り、世界各地で犬の跡は発見されておりますがその多くはゴミなどと一緒に犬の遺体を捨てていたような場面であることから、ある特定のそして特別な犬がいてその犬のみは人にとって尊い存在とされていたのではないか?ということが分かります。
これが単に愛着心からの埋葬であるか、それとも狩猟などのパートナーとして優秀であった犬に敬意を評し行われていたのか、こうしたことについては断定する資料や遺跡等が発見されていないため定かではないですがどう言った理由であれ「埋葬をする」という本来人を弔うためである葬送を行うということは犬に対して弔いを行いたいと思わせる何かがあったことが分かります。
また、1匹ずつの埋葬ではなく人と一緒に埋葬をされていることから、この犬が一緒に埋葬をされた人と深い関係を築いていたことも推測されます。

日本の場合には宗教的な観念から犬は畜生とされており、畜生である犬と一緒に埋葬を行った場合には輪廻転生の際の障害となる可能性があるため、人と一緒に犬を埋葬するのは宗教的にあまりよろしくはないとされておりました。
また、海外でも同様に犬と一緒に埋葬を行うケースはまだ多くありません。
このように現代であっても犬などの動物と一緒に埋葬を行うことは宗教的な観念や習慣からそう多くはありません。
ですので、そうした宗教的な観念や習慣から外れても良いから愛犬と一緒に埋葬を行って欲しいと言ったように、その犬に対してとても特別な感情を持つ飼い主様の場合には一緒に埋葬を行うケースもございます。

また、現代日本では宗教的な考えの希薄化などから宗教フリーな考え方が一般的になりつつあり、そうした影響から宗教にとらわれない葬送を行う方も増え、そのような関係から犬と一緒に埋葬等を行って欲しいと希望される方やそのような葬送が行える施設も増えました。
しかし、それはここ最近の話ですのでそれ以前ですとやはり犬と一緒に埋葬をすると言ったことはかなり特別なものだったかと思います。
まだ研究等が進んでいないため断定は出来ませんが、こうしたことから古代であっても犬と一緒に埋葬を行うと言うのはかなり特別な意味合いがあったのではないかと推測が出来ます。

最後にこのような特別な意味合いを持つ犬の埋葬から、古代エジプトでの犬の埋葬をご紹介させて頂こうと思います。

 

エジプト、犬、中型犬

 

古代エジプト

古代エジプトでは犬のような見た目をした神「アヌビス」という冥界の神と言われている神様がいます。
このアヌビスという神は死者の魂を冥界へと導く存在とされており、その見た目は犬またはジャッカルのような頭に人の体を持つとされています。

また、こうしたことから古代エジプトでは犬を大切にする人も多くいたようで、その中でも古代エジプトのファラオに寵愛を受けていた犬もおり、紀元前3400年ほど前のファラオの墓石には犬の姿が描かれていたとの発見もあります。

また、古代エジプトでは神への捧げものとして犬、猫、サル、キツネ、などをミイラにしていたことも発見されておりますが、古代エジプトではそれだけではありませんでした。
動物達をファラオや神様への捧げものとしてではなく、ペットに近しい存在として飼育していた形跡が残っております。

それがエジプトの東の方にござます、紅海沿岸の港町ベレニケにて発見された動物たちのための墓地です。

この墓地はおおよそ2000年程前の墓地となり、犬や猫そしてサルなどの動物585匹が丁寧に埋葬をされた形で発見されております。
特に、犬や猫そしてサルなどの動物が大切にされていた証拠として貝殻やビーズ・ガラスなどを繋ぎ合わせて作られた首輪を首に付けていた動物や、毛布やヤシの葉に包まれた動物、そしてアンフォラと呼ばれる陶器を石棺のように遺体の上に丁寧に置かれた動物など、現代と同様に犬や猫を見送る際に一緒に入れる副葬品のような物を持たせてあげたりしていた形跡があり、こうしたことから犬や猫そしてサルなどの動物を大切に扱っていたということが推測されます。

また、埋葬された犬や猫の中には体に障害を抱えていたり、歳をとってしまっているものや、狩りなどに向かないくらい小さな犬もおり、こうした犬や猫たちも丁寧にこの動物のお墓に埋葬されていたことから、単に犬や猫たちを使役動物として見ていただけではなく現代のような愛玩目的での飼育もされていたのではないかとされております。
また、愛玩目的と言っても丁寧な埋葬方法やこの遺跡から発見されている文字を刻むための陶片であある「オストラコン」には

 

「他の者が猫の世話をするので、飼い主は心配しなくていい」

 

などと言った意味を持つ言葉が記されたメモが発見されたことから、動物は現代に近しい形で人と共に暮らし大切にされていたのではないかと推測が出来ます。
このように、動物達を大切に思い葬送を行う文化は現代になって生まれたものではなく、はるか昔古代から脈々と受け継がれているものだということが分かります。

 

遺跡

 

おわりに

いかがでしたでしょうか?
ペット火葬というものについてはまだ新しく作られたばかりのペットの葬送となります。
ですが、このペット火葬というものからペットも葬送を行うと言ったことを始めて知った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そうした関係から亡くなったペットを見送るような習慣は最近出来たばかりのものであると思われる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には約1万年以上前から動物達を見送る習慣はございます。
その見送り方は土葬などの埋葬から火葬へと変化はしておりますが、ペットのためのお墓を作ったりなどと言った習慣については今も昔も実はあまり変わらないのではないかと思います。
そんな古代から人から愛され続けている動物達の葬送についてですが、現代では土地の関係や環境問題から「火葬」を行う方が良いとされております。
こうした関係からまだペットたちの葬送の変化に戸惑う方も多くいらっしゃるかもしれません。
そんな時にはペット火葬社までご相談くださいませ。
飼い主様にとってより良いペットのお見送りが出来るよう全力でサポートいたします。
また当店は24時間365日いつでもご相談可能となっておりますので、夜にペットが亡くなり急な事でお困りの方などいらっしゃいましたらすぐにお電話くださいませ。

 

記事担当  阿部


 

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